中学生はそろそろ期末テストの時期ですね。進路が気になる3年生にとっては重要な定期試験となります。
お子さんの家での様子を見ていて、イライラしておられる保護者の方も多いのではないでしょうか。
・「勉強は?」と聞くと、黙って自分の部屋に入ってしまい、何をしているのかわからない。
・勉強を始めたかと思ったら、「休憩」と言ってすぐにゲームを始める。
・部活動の最後の大会も終わり、そろそろ受験勉強に気持ちを切り替えてほしいのに、スマホばかりかまっている。
「いつになったらやる気になるの?」「どうして集中力がないの?」・・・と言いたくなります。
1.子どもに勉強への「集中力」をもたせる方法
子どもが勉強に集中できない理由は、たった一つなのです。
それは「今やっている勉強(問題)が分からない」だけなのです。
子どもに勉強への「集中力」をもたせる方法には3つのポイントがあります。
- 余計なものが視界に入らない環境で勉強する
- 時間を区切る
- 7割解けるくらいの「少しやさしい問題」に取り組ませる
2.子どもが勉強に集中できない理由
学校の授業時間は45分~50分。チャイムが鳴って、すぐに「集中」することはなかなかできることではありません。子どもたちが授業に集中するために、先生たちも工夫します。1時間の中に3つくらいの活動(15分程度)を組み込みます。
テレビ番組も50分程度が目安です。そして15分に1回はCMタイムがあります。学校の授業は理にかなっているのですね。
「① 徐々に集中していく時間」
「② 全集中の時間」
「③ 切れかけながらも集中力を保つ時間」 があるわけです。
重要なのは「徐々に集中していく時間」です。ここで波に乗れないと、気持ちはほかのことに移ってしまいます。
3.そもそも「集中力」とは
「モチベーション(動機づけ)」「やる気」「集中力」は似たような場面で使われますが、どう違うのでしょうか。
「大辞林」には次のように書いてあります。
「モチベーション」 = 動機づけ。物事を行うための、動機や意欲になるもの。刺激。熱意。欲求。
「やる気」 = 物事をやりとげようとする積極的な気持ち。
「集中力」 = ある物事に気持ちや注意を集中させる能力。集中した状態を作る力。
つまり「期末テストで●●点を取りたい」という欲求から、「今日は数学の問題集をやろう」という気持ちになり、「目の前の問題を解く」ことに集中する、という状態が生まれます。
「集中できない」ということは「目の前の問題が解けないから集中を持続できない」と言えます。
4.子どもが勉強に集中するための3つのポイント
- 余計なものが視界に入らない環境で勉強する
- 時間を区切る
- 7割解けるくらいの「少しやさしい問題」に取り組ませる
1.余計なものが視界に入らない環境で勉強する
お子さんは普段、どのような環境で勉強しておられるでしょうか。「子ども部屋でひとり」というご家庭が多いかもしれません。しかし、「個室」で「ひとり」である必要はないのです。なぜなら学校の授業は「大部屋」で「38人(上限)」で行われているからです。
大事なのは「勉強に必要のないものが視界に入らない環境」で勉強することです。
「子ども部屋」には「勉強する機能」と「就寝やリラックスする機能」の両方があります。だから集中力が切れると、ついついベッドに横になったり、趣味のものを手に取ったり、ゲームやスマホに意識を向けてしまいがちです。
お勧めするのは、「イスに座れる、広い机」です。家の中で言えば、リビングテーブルです。ポイントは「テレビのリモコン」「スマホ」「ゲーム機」「雑誌」などを視界に入れないことです。同じ空間にあるけど触らない、という自分の意志が「集中力」をコントロールします。
「受験」が近づくにつれて「塾や図書館・自習室」などの外部空間を使いたがる中学生や高校生が多くなります。理由は、「誘惑がなく集中できるから」です。
しかし、まずは自宅で「ひとり」で集中することから習慣をつけていきましょう。
<続きは後日…>